オリーブの種を蒔いて世界でただ1つだけの品種のオリーブを育ててみよう!
7.実生のオリーブは実をつけるようになるまで15年以上掛かる?
もしオリーブの実が手に入ったらタネを蒔いてみてください。
世界で、ただ1つだけのオリーブの芽が出て、実が沢山生れば、自分の名前を付けた新しい品種のオリーブをこの世界に残すことができます。
沢山実がつかなくても構いません。オリーブの盆栽に仕立てることもできます。
私は小豆島でオリーブ農家をしています。うちのオリーブは有機栽培で育てているので除草剤を使いません。摘み残した実が地面に落ちて、春には色んなところからオリーブの芽が出ます。
オリーブを発芽させる一番カンタンな方法と、世界で1本だけの実生オリーブの楽しみ方を紹介します。
1.品種の名前がついたオリーブと実生オリーブの違い
例えば、ホームセンターなどで売っているオリーブの苗木はタネから芽が出た実生ではありません。実生とはタネから芽が出た草木です。
ミッションとかカラマタなどといった品種の名前がきちんと書かれているものが、最近では多くなっています。これは実生ではなく挿し木で増やした苗です。
例えば、ミッションという品種は100年以上前にアメリカから日本にやってきたオリーブの品種で、小豆島で栽培が始まり今では何万本何十万本というミッションが小豆島に植えられています。
うちの畑にも沢山あります。オリーブは原則、挿し木で増やすことで品種を維持しています。
つまり、うちのミッションの木は、隣の畑のミッションと兄弟ではなくクローンということになります。遺伝子的に100%同じ。100年前にアメリカの西海岸に植えてあったミッションと小豆島のうちの畑に植えているミッションは同じ木です。
しかし、実生は違います。
オリーブは基本的に、ほとんど自家受粉しません。違う品種の花粉がめしべに飛んできて受粉し全く新しい品種のタネができます。
つまり、ミッションの木になっている実から芽が出た子どもはミッションではありません。人間にクローンがいないように、世界に1つだけの遺伝子を持ったオリジナルのオリーブということになります。
なので、写真のように1本1本葉の形や樹形が違うものになります。
ちなみに、ミッションもカラマタもハーディズ・マンモスも最初は、そのへんに勝手に生えた実生だったはずです。
勝手に生えて大きくなって、いつの間にか実がどんどん生りはじめたので、その木を挿し木で増やして果樹用の品種として育てていったのではないでしょうか。
ハーディズ・マンモスなんていうオーストラリアの品種は、たぶんハーディーさんところの庭に生えてきた、でっかい実がつくオリーブくらいの意味でしょう。たぶん。
2.ネットに書かれている種から発芽させる方法
オリーブのタネを蒔いて発芽させる方法をネットで検索すると、だいたい同じ方法が書かれています。
概ねこんな感じ。
果肉を取り除き、種の尖った部分をペンチなどで取り除き、種の長さ分くらいの深さに植えて、定期的に水をやり土を湿らせた状態をキープして発芽を待つ。
10年ほど前に2回ほどこの方法を試しましたが、ほとんど失敗しました。
この方法でも成功させる人はいますし、私も少しは芽が出たものもありましたが、この方法の欠点は、めんどうなわりに、ほとんどうまくいかない。
そもそもオリーブ農家のようにオリーブの実を収穫して生計を立てている私たちは、確実に実が収穫できる品種を挿し木にして苗木を作ります。
なのでタネを蒔き、実生を育てるのは新品種ができたらラッキーくらいの博打というか遊びです。
たまたま手に入ったオリーブの実を自宅で蒔いてみようという人も、それでお金儲けをしようとかとは思っていないと思います。たぶん遊び。
なので、あまり手間をかけずオリーブのタネから芽を出させる方法を知りたいのではないでしょうか。
3.種から発芽させるもっとカンタンな方法
オリーブの実が手に入ったときに、その辺の地面に適当に蒔くだけです。
蒔くというよりスイカのタネを庭にプッと吐き出すくらいの感覚でポイと蒔いておくだけ。
果肉はついていてもついていなくても、尖った部分はペンチで切らなくても、季節はいつでも、庭がなければプチトマトか何かが植わっているプランターのそのへんにもでも、ポイと蒔いておくだけ。
何もしません。
ただし何もしないので蒔いたら忘れてしまいます。
蒔いてすぐに次の春に芽が出ることもあるし、何年か経って秋に芽が出てくることもあるし、そのへんは適当です。
でも、うまくいけば、ポイと捨てたオリーブの種からかわいい双葉の芽が出てきます。
芽が出たらラッキーくらいの気持ちが大切です。
植物のタネというのは、条件が合えば勝手に芽が出るように神様が作っています。余計なことはせずに、ある日、庭の片隅に生えてきたオリーブの木を見つけて驚きましょう。
4.少しだけ手間を掛けるときのコツ
努力したい!発芽の確率を上げたい!そういう人もいます。
そういう人のために、少し上手くやるコツを書いてみます。
- 熟れて黒くなった実の方が断然芽が出やすい。緑の実は、ほとんどうまくいきません。
- タネを蒔くところは湿り気が多いところベター。カラカラに乾燥している土では発芽しません。湿ったところ、そして雨がかかるところに蒔いてください。日当たりはあまり関係なし。
- 土をほんの少し掛けてやると若干発芽率が上がる気がします。しかし深植えは×。浅くが◎。
- ペンチで尖ったところを切ったりタネに傷を付けるのはナシ。ほぼほぼ切ったところから雑菌が入り胚が腐ります。どうしても、それをやる場合は、消毒した土で水を頻繁に変える必要があります。
- 肥料などはもちろん不要。発芽するまではタネの中の養分頼みです。
- 人が踏みつける場所は避ける。同じ理由で犬や猫の通り道もダメ。
5.うまく芽が出たら
芽が出たら、そこからは少し手間を掛けましょう。
芽が出た場所が日当たりがよくオリーブにとっての環境が良好で、そのまま大きな木になっても問題にならないようでしたら、そのままそこで育ててください。
オリーブの木は実生であっても、個体によってはどんどん大きくなります。大きくならない木もありますが。
しかし、大きくなってからの移植は大変です。小さい苗木のうちに、根をできるだけ傷つけないように、そっと抜いて、オリーブを植えれる場所、もしくは鉢植えなどに移し替えてください。
うちは実生のオリーブがどんどん大きくなると困るので、地中ポットに移し替えます。
地中ポットというのは布製のポットで、水は通しますが根は通しません。地面に植えると、ポットのサイズに合わせて小さく成長しますが、地植えなので水やりなどはあまり必要なく手間が掛かりません。
写真のポットはこの後、地面と同じ高さに埋めてしまいます。
6.実生のオリーブの特徴
これは実生のオリーブです。実生は世界に一つのオリジナルなので、1本1本全く違った個性を持っています。この木などは春になると黄色い花をような葉を付けます。でもオリーブ。
しかし、実生のオリーブは似た特徴もあります。
それは原種帰りする個体が多いということ。
オリーブが人の手で栽培される何千年も昔、北アフリカなど地中海沿岸一帯に自生していた野生のオリーブに近い形状に、ほとんどが戻ります。
つまり、地中海あたりに生えていた野生のオリーブが、突然、日本のベランダに生えてくるようなことが起きます。
野生のオリーブと人間が守り育ててきた果樹のオリーブの最大の違いは、野生のオリーブは、あまり実をつけないということ。
というより、野生の実生オリーブの中で、稀に生まれる実を沢山つける突然変異を人間が果樹として増やしてきたということです。
つまり、野生のオリーブは人間にオリーブオイルを与えるために存在していないので、自分が生き続けながら最低限の実を生らせます。
7.実生のオリーブは実をつけるようになるまで15年以上掛かる?
オリーブのタネは発芽しにくく、タネから育てた木が実をつけるようになるまでには、およそ15~20年かかります。
出典:「NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 オリーブ」
この内容は必ずしも間違っていませんが誤解を生んでいます。
15年~20年ほど実生のオリーブを育てればオリーブの実が収穫できるという意味に受け取られると間違いです。
写真の木は実生のオリーブで樹齢20年以上です。そして、毎年、ほんの少し実をつけます。小豆島には、同様に何らかの理由でそのまま育てられている実生の木がありますが、ほぼ例外なく実は、ほんの少ししかつけません。
つまり、15年~20年経つと実をつけますが、実の量はほんの少しの場合がほとんです。
8.実生の中で実を沢山つける木の割合
この木は実生のオリーブですが、実が沢山ついています。
この木も実生です。この木の実は超早生(わせ)で一般的な栽培品種より1カ月以上早く熟れ始めます。
うちには、実を沢山つける実生の木が3本あります。世界に1本しかないオリジナルの品種です。
3本は、芽が出てから3年から5年くらいで実をつけるようになりました。つまり、実をつける木はミッションやルッカのような果樹品種と同じように早い時期から沢山の実がつき始めます。
20年しないと実がつかない品種は、もし沢山実がついても、実を収穫するまでに時間が掛かりすぎるので果樹用の品種として栽培されることはないと言えます。
では、どれくらいの割合で収穫用の果樹になる木が発生したのか?
うちではこれまで約300本の実生をオリーブを育てました。そして3本。
1%
ということになりました。100本植えれば1本くらい。多いのか少ないのか分かりませんが10年やってみての結論です。
しかし、確率というのは不思議なのもで、1本だけ育てている人の1本目が当たりということもあります。100本、いや1,000本育ててもダメな場合もあります。
得てして、あれこれがんばって、どうしても自分の名前を付ける新品種で1発当てたいという人より、公園で拾ったタネをポイと庭に捨てたら薔薇のような香りがするオリーブの実が採れる木に育ってしまったみたいなことが起こりそうな気がします。
まあ期待せずにやってます。
9.実がつかない実生とのつきあい方
農業で生計を立てている果樹農家でしたら実の収穫ができないオリーブばかりを育てるのはどうかと思いますが、自宅の観賞樹でしたら、実がつかなくても構わないのではないでしょうか。
しかも、その木は自分のところで偶然、タネから生まれた世界に1本だけの木ということであれば尚更かわいいと思います。
そして、実生のオリーブのもう1つの特徴は野生種に近いため葉が小さいものが多いです。
例えばこんな感じ。葉が小さいので盆栽などにすると世界観がぐっと広がります。
果樹品種のような葉が大きいと、ただ苗木を鉢に植えたようにしか見えませんが、小さい葉だと大木のように見せることもできます。つまり盆栽向き。
これなんかはハープのような樹形をしているお気に入りの一鉢です。
ぐっと近づくと、枝が何本も重なってタツノオトシゴみたいです。
実がつかないなら、つかないなりに、オリーブの盆栽を作ってみるなど、色んな付き合い方があると思います。生きている命ですから。オリーブですから、もしかすると千年も二千年も生きるかもしれません。
オリーブのタネを庭に蒔いてみる気になりましたか?
□
文と写真 山田典章
オリーブ専業農家。香川県小豆島の山田オリーブ園園主。1967年佐賀県生まれ。岡山大学農学部を卒業後、会社員時代の約20年間に保育園事業などの6つの事業に携わる。2010年に小豆島に移住し、子どものときに好きだった虫捕りが毎日できる有機オリーブ農家になる。好きなものは虫と本と日本酒。オリーブ栽培としては初の有機JASに認定される。山田オリーブ園ではオリーブや柑橘類の栽培、加工、販売を行う。
著書 これならできるオリーブ栽培 ~有機栽培・自家搾油・直売~
(出版社コメント)
オリーブをうまく育てるには? 経営として成り立たせるには? ~栽培から自家搾油、販売まで著者の経験を詳しく解説!~
手間いらずで儲かる新品目として注目されるオリーブ。しかし、「木が枯れてしまった」「何年たっても実がならない」「オイルの搾り方がよくわからない」といった声も。
本書では、脱サラで新規就農し、日本で初めてオリーブ栽培の有機JASを取得した著者が、確実に実をならせるための栽培のコツや病害虫対策、小規模な自家搾油所の作り方と搾油方法、ネット通販などのノウハウを丁寧に解説。
とくに、日本のオリーブ栽培で最大の難関となるオリーブアナアキゾウムシ対策は必見。昆虫少年だった著者が観察と実験を繰り返して、明らかにしたその生態をもとに、農薬を使わなくても、効率よく確実に被害を防ぐ方法を紹介。
まだ木が小さく実の収量が少ない時期の貴重な収入源になるオリーブ茶の作り方や、苛性ソーダを使わない安全な実のアク抜き法、ワイン漬けなどのおいしい実の加工品の作り方も多数紹介。
これからオリーブを栽培したい人、すでに栽培している人にも、ぜひおすすめの一冊。
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こんにちは。
「植物のタネというのは、条件が合えば勝手に芽が出るように神様が作っています。」との本文に共感しました。素敵ですね。
去年、オリーブの種をまきました。入院していた病院の庭に植えてあったオリーブの種です。うまく発芽すれば私も元気になりそう、と思ってまきました。すると30粒中、19粒発芽しておどろきました。
まさしく「芽が出たらラッキーくらいの気持ち」でしたが、かわいい芽に元気づけられました。
今年は、貴社ホームページを見てまきました。種の先端をカットしたほうがいいのかわからなくて検索したところ、しないほうがよいと書かれていて納得しました。去年もカットせずとも大収穫でしたからね。
今はすっかり体も元気で、ベランダのオリーブの苗が、成長していく姿を楽しみにしています。
こんにちは。
あの肉厚でつるつるの双葉が地上に出てきたのを発見したときの嬉しさと不思議さは格別です。
タネから出てきたオリーブは1本1本個性が全く違うので、大きくなっていく楽しみもありますね。
育っていく様子またお知らせください。
去年植えたオリーブの種が、30個ほど発芽しました。ここから枯らさないようにしたいと思います。
今年は、さらにたくさんの種をまくことができました。
例年、うちのベランダでは、春にまいて11月頃にかわいい芽が出ます。来年、また、よいご報告ができるとうれしいです。
去年の発芽は19でしたか。今年は更に沢山芽がでましたね。そうですかもう発芽が始まりましたか。うちの畑も探してみます。
ありがとうございます。かわいい命が今年もベランダから生まれるといいなと思います。楽しみです。
初めまして。庭のオリーブの木二本【20年くらい経ちます】三年ほど前から、種がこぼれて二本〜三本ほど生えてきますが、葉が大きく違う木のように見えて、引き抜いていました。今年もまた生えてきてますが葉が大きいです。なぜ葉が大きくなるのか知りたくてさがしていたら、このページに行き着きました。今年は引き抜かずに育ててみようと思います。
加藤様
実生は1本1本全く違う品種なので色んなオリーブが生まれてきます。でも、原種帰りするものが多く、ほとんどの実生のオリーブの葉は小さいものが多いです。大きい葉はとても希少なので、もしまた生えてくるようなら是非育ててみてください。
はじめまして。今年新築した家の庭にオリーブを8月植栽したところ、昨日の10月13日に4つの実がなっていることにきがつきました。もう真っ暗になっています。おそらく業者さんのところにある時受粉したかと思います。今後は1本しかないので実はつかないのでしょう
植えた年には量は少ないですが実が付くことが多いです。元の環境で受粉した実ですね。来年からは自家受粉する品種なら少しは実が付くかもしれませんが、やはりある程度の量の実を収穫するのでしたら違う品種を植える必要があります。
昨日上野の博物館の庭先から黒いオリーブの実を3粒拾ってきました。山田オリーブ園様の実生オリーブの世界、楽しく拝見させて頂きました。私も期待しないでベランダにある主のいない鉢にそっと蒔いてみようと思います。ありがとうございました。
武井さん 上野のオリーブから生まれる世界に1本だけのオリーブどんな木になるのか楽しみですね!
昨年12月 小豆島を旅して側溝に落ちていた オリーブの実とオリーブ園の実を7粒拾って来ました。1月6日にプランターに播き 4月に1つ 発芽しましたが 2葉のままかれさてしまいました。悲しくなり ネットで種を購入し、同じプランターに播いてしまいました。
もう 諦めていましたら 10月半ばに、3本芽が出てきました。どの種か わかりませんが、何れにしてもオンリーワン との事 楽しみに育てたいと思います!
山崎敏子さん オリーブの肉厚で柔らかい双葉が出てくるとうれしいですよね。どんなオリーブになるのか楽しんでください。
ありがとうございます(*^_^*)
2019年に投稿させていただいた 山崎敏子です
小豆島から拾って来たオリーブは 芽が出た後上手くいかず ネットで種を求めてました。その種は芽が出て 育っているのですが 横文字の所からの発送であり 葉が小さく 葉の裏も緑で今後どうしようか と悩んでいます。
小豆島で求めたルッカの木は 冬季は屋内 温かくなり最近は 出したり入れたりしています。 現在沢山な蕾が付いていますが できれば植え替えたいと思ったいるのですが蕾の時期に植え替えは可能でしょか 教えてください
すみませんお返事遅くなりました。種から芽が出た木は実生といって原種帰りするものが多いです。ほとんどの場合、実はごくわずかしか生りません。うちで試したら実生の苗300本のうち実がある程度生ったのは3本でした。
植え替えは4月から5月は適期です。蕾がついていても問題ありません。
私は近所のケーキ屋さんに植えられたオリーブで、下に落ちた種を18粒拾ってきました。期待せずに蒔いてみます。でも、過去にスーパーで購入したビワの種を発芽させ、数年後に見事収穫した事もあり、ちょっと期待しています。
18粒のうち何粒芽を出すか楽しみですね!
こんばんは
サイトを楽しく読ませて頂きました。
ありがとうございます。
昨年9月に家族で小豆島旅行に行きまして、樹齢1000年のアンダルシアからやってきたオリーブの真下に落ちている種を5個持ち帰りました(地元の管理の方に問題ないと確認しました)。
帰宅してから撒いた種が、先月1個発芽しました。
頑張って育ててみたいと思います。
ただの報告になりますが…
どんなオリーブになるのかとても楽しみですね。葉の形、葉色、樹形、花の付き方、実の形や味や香り、どんなオリーブになるでしょう!
管理人様
ご無沙汰しております。
発芽してから1年8ヶ月経ちました我が家のオリーブですが、てっぺん(主幹)を切る勇気がなくそのまま真っ直ぐ伸びてます。120cmほどでしょうか。
枝分かれは3箇所で全て10cmにも満たない長さです。
自分都合で木には申し訳ないのですが、将来的に室内で育てたく考えておりまして…そろそろてっぺんを切らないといけないでしょうか。
てっぺんを切らずして育てる方法なんてございますか?
真っすぐ伸びるてっぺんの枝をそのままにすると細長い杉の木みたいな樹形になります。果樹園のオリーブは樹高が高くなると収穫できなくなるので低く抑えるためにも1mくらいのところで切って横に広がる枝を作ります。観賞用なので樹形はお好みで構いませんが、オリーブらしいのは横に広がった感じでしょうか。
こんにちは!
実生のオリーブがどんどんまっすぐに上に伸びていくので、どう剪定しようか調べていてたどり着きました。
うちの実生は、引っ越しの前年の台風で倒れてしまったオリーブの根元の芝生に勝手に生えていたものです。
下が芝生だったからかこれまでどんなにたくさん実がなっても生えてくることはなかったのに、引っ越しが決まったタイミングで双葉を見つけたので、とても縁を感じて鉢植えにして引っ越し先に持っていきました。
一年間は本葉も殆ど増えませんでした。
2年目に驚くほど上に伸びて3年目です。
オリーブって面白いですね。
いろんな可能性があることがわかりました。
倒れたオリーブの子孫と思っていましたが、きっともう1本のオリーブとのハイブリッドなんでしょうね。
恐らく実はならないでしょうけど、前の家の思い出として大切に育てていきたいと思います。
素敵なお話ありがとうございました!
実生の木は自由に伸びていきますね。根元から何本も枝が出て色んな方向へピュンと枝が伸びていきます。僕たちがオリーブ農家が剪定しながら育てる果樹としてのオリーブと違い野生の自由さを感じます。世界に1本だけの自由なオリーブどんどん大きくなっていくのが楽しみですね。
2019年11月に投稿させていだきました 山崎敏子です。
実生のオリーブは スクスク育っています。
小豆島で買い求めた 《ルッカ》か蕾を付けました。
長野県の北信州なので 冬季は 屋内の廊下に置いいましたが そろそろ 外に出そうかな と思いましたら
蕾を付けています。
もう外は 初夏の陽気ですが 環境を変えても 大丈夫でしょうか?
お忙しいところ 申し訳ありませんが 教えてくださいm(_ _)m
小豆島でしか栽培したことがないので確実なことは言えませんが、オリーブは比較的寒さに強いので真冬以外は屋外で大丈夫なはずです。いきなり外に出てびっくりするということもないと思いますが、ご心配なら半日陰くらいで1週間くらい養生してから日なたに出してみてはいかがでしょう。
二年前に収穫されたオリーブの完熟の実が冷蔵庫の中に保存されていて、そんな実を試しに播こうと思っているのですが、発芽の可能性があるか、それともそもそも可能性はないか、山田さんの経験的な感想を頂ければ嬉しいです。
うーんやったことないので分からないけど普通にそのあたりに落ちてる実も2年位で発芽することがあるからとりあえず試してみて結果教えてください。
返信、ありがとうございます。とにかくやってみます。結果報告します。
8月に連絡した松崎です。一鉢だけ発芽しました。ただこれが本当にオリーブの実なのかどうか、見たことがないので不安なのですが、写真をお送りして山田さんの経験上のご意見いただければと思いました。この実はオリンピックの関係でギリシャ政府から福島県の楢葉町と言うところに送られたコロネイキの実です。写真を見て見らえるアドレスを頂ければお送りしたいと思います。宜しくお願いします。
tetu69.yamada@gmail.com こちらのアドレスに写真送ってください。
蕾の付いたオリーブを植え替えても大丈夫でしょうか 教えてください
こんにちは、
オリ-ブの小盆栽には実が留まらないと、「実盆栽とか、小盆栽とか」言えないと思います。
実が成らないからオリ-ブ盆栽とするのでなく、実が成ってのオリ-ブ盆栽ですね。
よく果実をつけるために、花が咲くとよく咲く同志の異種交配をしたり、土壌を中性にしたりと試行しています。
縮物は、普通、異種交配での実生苗は、葉状や花なども小さくほとんど親返りや原種返りをしますね。
また、開花しないと結実できず、枝変わりか、突然変異でないと開花すらしてくれないですね。
現在は、よく実の成る品種を実生苗に接木してみたり試案していますが、枝変わりか突然変異種などは素人には中々お目にかかることは無いですね。
ただ単に、開花結実に年数を要し、だから、「ただひとつの実生苗」を樹形盆栽にするのでなく、真に実の留まった【実盆栽づくり】をどうしたらよいかを、目的にすべきだと素人考えをしています。
うちでは300本の実生を育ててみて3本は3年生くらいから実を沢山付ける個体がありました。実盆栽を作れる確率は1%くらいですね。清重さんもぜひ挑戦してください。