山田オリーブ園 国内で初めてオリーブの有機栽培に成功しました。

オリーブの実を収穫したい人のための苗木の選び方&品種の見分け方

目次

 
1.オリーブ農家は実を収穫するためにオリーブを育てる

2.オリーブは2つ以上の品種がないと受粉しない

3.オリーブには沢山の品種がある

4.日本の気候に合っているおススメの6品種

5.6つの品種の見分け方と特徴

  1. ミッション
  2. ルッカ
  3. マンザニロ
  4. ネバディロ・ブランコ
  5. レッチーノ
  6. アルベキーナ

6.苗木の入手先と選び方

 
 
 

1.オリーブ農家は実を収穫するためにオリーブを育てる

山田オリーブ園 夫婦

小豆島でオリーブ農家をしています。600本の木を夫婦二人で有機栽培で育てています。

 
オリーブの愛好家と農家の最大の違いは、愛好家はオリーブを育てることを楽しみますが、農家は実を収穫することを目的にオリーブを育てています。

 
もちろん、農家もオリーブを育てる楽しみを感じることはありますが、どんなに樹形が美しくても実が収穫できないと意味がありません。

 
オリーブ農家にとってオリーブは眺めるものではなく、実を収穫して油を搾る果樹です。

 
実を収穫することを仕事にしている農家ならではの視点で、自宅でオリーブの実を収穫したいという方のために、おすすめの品種、苗木の選び方、購入の仕方をアドバイスをします。

 
 
2.オリーブは2つ以上の品種がないと受粉しない

小豆島の有機オリーブ畑

まず最初の大前提です。基本的にオリーブは1本だけでは受粉しません。

 
つまり実はつきません。

 
ご近所にオリーブが植わっていなければ、品種が異なる2本以上の木を一緒に育ててください。

 
自家受粉(結実)すると書かれている品種も少し実がつく程度です。実を収穫したいなら2品種以上が原則です。

 
ちなみにオリーブは風媒で受粉します。

オリーブの花と花粉

オリーブは白くて小さい花を5月下旬頃に咲かせます。花粉はたっぷり出るので、風が吹くと木の周りは黄色く煙るくらい大量に花粉がでます。風に乗って漂うのでお隣の家にオリーブが植わっていれば大丈夫ですが、お隣の木がずっと元気であるかどうかは分からないので、できれば自分で2品種2本以上育てましょう。

 

 
3.オリーブには沢山の品種がある

実生のオリーブ
 
オリーブには1,000種類以上の品種があると言われています。なぜ、そんなに品種が多いのでしょう。オリーブは違う品種の木の花粉を受粉して実ができます。そして、その種から芽が出ると、両親の両方の遺伝子が混ざった全く新しい1つの品種になります。これが写真の実生のオリーブ。

 
実生のオリーブ

うちの畑にも毎年数百本以上の実生のオリーブが芽を出しますが、ほとんどは自然に自生していた頃に先祖返りするため、葉が小さく実も少ししか生りません。実が収穫できないので抜いてしまいます。しかし、抜かずに試しに300本ほど、そのまま育てていたら、そのうちの3本だけが芽が出て3年目頃から実を付け始め、今はそこそこ実がなる木になっています。100本に1本くらい実がまあまあ生る木が生まれるようです。

 
もしかすると、1万本に1本くらいは、まあまあではなく、びっくりするくらい沢山の実を付ける木が偶然に生まれて、それを見つけた人間が実を収穫する果樹として挿し木で増やし収穫用の品種なったのかもしれません。想像ですが。

 
オリーブの栽培は6千年前に始まったと言いますから、6年に1度、スペシャルに実を付ける品種が生まれると1,000種類の品種になります。

 
そして、オリーブはその品種によって全く違う個性を持っています。

 
 
4.日本の気候に合っているおススメの6品種
オリーブの実 ミッション種

写真は小豆島で最も多く栽培されている品種ミッション。

 
オリーブは品種によって、その性格が全く違います。寒さに強いもの。雨に弱いもの。病気に強いもの。実が大きいもの小さいもの。オイルの香りがフルーティーなもの。実が硬いもの柔らかいもの。

 
小豆島の先輩農家は100年以上、日本でオリーブの実を収穫することを仕事にしてきました。

 
美味しいオリーブオイルを1滴でも多く搾る品種を長年探し続け、今現在、4つの品種が残っています。

 
ミッション

ルッカ

マンザニロ

ネバディロ・ブランコ

 
オリーブを多く栽培している地中海地方と比較すると日本の気候は雨が多いことが最大のネックです。雨が多い日本でも実を収穫してきた実績があるのが、この4つの品種ということになります。

 
ここ数年のオリーブの栽培地域が日本全国に広がり、新たな海外の品種の栽培が始まっています。そういった中で日本の気候に合った新しい品種が見つかるかもしれませんし、見つからないかもしれません。

 
小豆島で栽培されている4品種は実を収穫する果樹として生き残ってきた実績があります。

 
実を収穫するなら、まずはおススメの小豆島4品種。

 

そして当園ではこれまでイタリアやスペインなどで盛んに栽培されている12品種をテスト的に栽培してきました。その中で、小豆島の4品種と同じくらい実を安定的につける2つの品種を紹介します。

 
レッチーノ

アルベキーナ

 
以上が日本でオリーブの実を収穫したい人にお勧めしたい6品種です。
 
 

 
5.6つの品種の見分け方と特徴

 
最近では徐々に改善されているものの、ホームセンターなどで購入した苗木は「オリーブ」とだけ書かれ、品種が分からないものがあります。自宅に品種が分からないオリーブが1本だけある場合、実や葉の特徴で品種を特定できれば、もう1本は違う品種を購入することができます。もし品種が分からなくても、品種不明のオリーブと特徴が明らかに違う品種のオリーブを買うこともできます。どちらにせよ、これからは品種が書かれていないオリーブの苗木は買わないというのが原則です。

 
1)ミッションの見分け方

【実の特徴】

オリーブ ミッション種

3g前後とサイズは中型。熟れてくると丸くなる。熟れる前の緑の幼果は白いポツポツがあり如何にも渋そうです。

 
【葉の特徴】

オリーブの葉 ミッション

細長くて葉裏が淡い銀色。生育環境によるが時間が経つと葉色の一部が落ちることがある。

 
オリーブの葉 ミッション

葉脈は特徴的で等間隔にまっすぐ並ぶ葉が多い。

 
【樹形】

樹形は樹齢や剪定、生育環境などによって大きく違うので基本的には樹形で品種を見分けるのは難しいことも多いです。

 
すくすく育ったミッションは比較的縦にまっすぐ伸びる樹形になることが多く、横枝はあまり広がりません。

 
【受粉の相性】

※ミッションの木が受粉するために一緒に植えると実が多い組み合わせ

〇ルッカ、ネバディロ・ブランコ

△マンザニロ

ミッションはマンザニロが少し苦手です

 
 
2)ミッションの特徴(個性)

小豆島産有機エキストラバージンオリーブオイル ミッション

小豆島産有機エキストラバージンオリーブオイル[ミッション] 販売ページ

 
他のオリーブの品種が大らかなイタリア人的な性格なら、ミッションは真面目で融通が利かないアメリカ人みたいな木です。

 

何より毎年、必死で実を付けようとがんばります。がんばりすぎてへとへとになり、翌年は全く実を付けることができなくなったりもしますが基本、自分の成長より実を残すことを優先する真面目な性格です。

 
炭疽病に弱いというが最大の弱点ですが、小豆島に最初にやってきた品種で、現在も最も多く栽培されている実績がある品種です。

 
塩漬けなどのテーブルオリーブに加工できて、オイルにすると爽やかでピリッと辛味がある高級なオリーブオイルになります。

 

若干神経質でタフとは言い難いですが、日本での実績ナンバー1の品種と言えば、このミッションです。

 
 
3)ルッカの見分け方

【実の特徴】

オリーブの実 ルッカ

2g前後の小ぶりな実。やや細長い形。実が小さめというのが最大の特徴。

 
【葉の特徴】

オリーブの葉 ルッカ

肉厚で徐々に葉の端が丸々ものが多い。葉色は4品種の中でも濃くてきれいな緑色。

 
オリーブの葉 ルッカ

葉の付け根の少し上からはっきりと2本の葉脈が相似形に伸び上がるのが特徴。元気な葉ではっきり分かる。

 
【樹形】

ミッション同様、樹形は樹齢や剪定、生育環境などによって大きく違うので基本的には樹形で品種を見分けるのは難しいことも多いです。

 
それでも典型的なルッカは横に開くグローブ型というか、扇形というか、台形みたいなどっしりとした大木感がある木になります。

 

【受粉の相性】

※ルッカの木が受粉するために一緒に植えると実が多い組み合わせ

〇ミッション、マンザニロ、ネバディロ・ブランコ

ルッカは小豆島4種なら何でもOK

 
 

4)ルッカの特徴(個性)

 

小豆島産有機エキストラバージンオリーブオイル ルッカ

小豆島産有機エキストラバージンオリーブオイル[ルッカ] 販売ページ

 
ルッカというイタリアの都市名が付けられていますが日本にはアメリカからやってきて原産国不明の品種です。

 
性格を一言で言うと、大らか。小豆島4品種の中では最もタフで成長も早く大木になります。

 
その分、実を付けることを後回しにする傾向があり、木が大きくなるまでは実が付きにくいので鉢植えなどでの栽培で実を付けることは難しいかもしれません。

 
剪定も少し強めにすると、回復することを優先し、実を付けません。育てるのは難しくありませんが、そっと好きなようにさせないと実をつけてくれない我がままなところがあります。

 
庭の真ん中に、どんと植えて木陰を作ってくれる記念樹としては最高です。

 
搾ると果実の香りがする柔らかい高級なオイルになります。実が小さいのでテーブルオリーブに加工することはありませんが、大粒のものを塩漬けなどにするとコクがあって美味しいです。

 
オリーブオイルを自宅で手搾りしたい場合は、この完熟したルッカを使うと最も成功率が高いです。オイルの手搾りを目指すなら、このルッカ一択です。

 
 

5)マンザニロの見分け方

【実の特徴】

オリーブの実 マンザニロ

3~4g前後のまん丸な大きな実が特徴です。青リンゴのような実と形容され見た目からして美味しそうです。

 
【葉の特徴】

オリーブの葉 マンザニロ

若干幅広で短めの形が特徴です。葉は薄めの印象があります。

 
オリーブの葉 マンザニロ

葉脈の特徴は外側の端から外縁にぐいと曲がりこむラインが比較的はっきりすることが多いです。

 
【樹形】

やはり育ち方によってマチマチですが、傾向としては丸くなるイメージです。

 
ミッションのように上にまっすぐ伸びるのでなく枝が突然真横に曲がったり四方八方に奔放に広がる傾向があります。

 
きれいな樹形の木はルッカとの違いが分かりにくいですが、剪定によって樹形を思い通りに作ることはあきらめて、好きなように育てると1本1本違った個性的な樹形が楽しめます。

 

【受粉の相性】

※マンザニロの木が受粉するために一緒に植えると実が多い組み合わせ

〇ミッション、ルッカ、ネバディロ・ブランコ

△ミッション

マンザニロとミッションはお互い少し苦手

 
 

6)マンザニロの特徴(個性)

小豆島では塩漬けの原料として栽培されています。オイルは油分率が低く苦みがあるので、あまり向きません。

 
実が柔らかくて大きいので、シロップ漬けなどの甘いテーブルオリーブにしやすい品種で、実を食べるにはぴったりの品種です。

 
ただし、苛性ソーダを使った渋抜きでは柔らかくなりすぎることがあるので、下記の違う渋抜きをおすすめします。

 
家庭でオリーブの実を美味しく食べる12の方法

 
木としてはタフで育てやすく実も安定的に多く着きます。炭疽病にはミッションと同じくらい弱いです。スペイン原産で世界中で多く育てられている品種です。

 
イメージとしてはスペインの肝っ玉母さんといった感じに見えています。ミッションとマンザニロは鉢植えでも実を付けるのでベランダなどで育てるのに向いています。

 
庭に植えると個性的な自由で楽しい木になります。

 
 

7)ネバディロ・ブランコの見分け方

【実の特徴】

オリーブの実 ネバディロ・ブランコ

3g前後の中型の実を付けます。ミッションよりやや小ぶり。長い楕円の形が特徴です。実が赤く熟すると写真のような特徴的な小豆色になるのはネバディロならではです。

 
【葉の特徴】

オリーブの葉 ネバディロ・ブランコ

オリーブの平均的な葉であまり特徴がありません。葉裏の鮮やかな緑が他の品種よりはっきりしています。若干小さめの葉です。

 
オリーブの葉 ネバディロ・ブランコ

葉脈は他の品種のような特徴がなく、不規則にもやもやと並びます。

 
【樹形】

比較的縦型で主幹から伸びる複数の主枝がアンバランスなサイズになることがあります。

 
ミッションは縦、ルッカは相似形、マンザニロは台形、とすればネバディロは植えられた環境に合わせて樹形が変わります。

 
ネバディロの特徴は樹形より主幹の樹皮と瘤です。

ネバディロ・ブランコ

このようにゴツゴツした樹皮になることがあり、根が瘤のように膨れることもあります。若い木でも古木のような風格が出ることもあるのが特徴です。

 
【受粉の相性】

※ネバディロ・ブランコの木が受粉するために一緒に植えると実が多い組み合わせ

〇ミッション、マンザニロ

×~△ルッカ

ルッカとネバディロを一緒に植えるとルッカには実は付くけどネバディロには実が付かないので要注意

 
 

8)ネバディロ・ブランコの特徴(個性)

小豆島産有機エキストラバージンオリーブオイル ネバディロ・ブランコ

小豆島産有機エキストラバージンオリーブオイル[ネバディロ・ブランコ] 販売ページ

 
小豆島にはミッションと一緒にアメリカから持ち込まれた歴史ある品種で、スペイン原産で世界中で栽培されている品種です。

 
花と花粉が一番多く長期間花が咲いているので他の品種に受粉させるために、畑の四隅に植えられることが多いです。

 
本来、オイル用の品種ですが、小豆島で最初に収穫の手伝いに行った農園では、ミッションのような1級品種より下の扱いを受けていて摘まれることなく放置され鳥の餌になっていることがありました。ここ数年、海外の採油の技師のアドバイスで10月初旬頃に緑果を摘むと辛味が強くてうっすらと甘みがある複雑なオイルになることを教えられて、オイルとしても見直されるようになっています。

 
実は中型で肉厚なのでシロップ漬けなどには向いていますが、柔らかいので苛性ソーダでの渋抜きには不向きなようです。

 
性格的には頑固なおじいさんのイメージです。花を沢山咲かせるという仕事だけはきっちりしますが、雨が多いと実を付けなかったり、原因が分からないまま一部が枯れこんだりします。

 
加えて、うちは農薬を使わない有機栽培で育てているのですが、なぜかゾウムシの被害が最も多い品種です。樹皮が隠れやすいのか虫を呼ぶ香りがするのか分かりませんが、無農薬の栽培には不向きな品種です。

  
 

9)レッチーノの見分け方

【実の特徴】

オリーブの実 レッチーノ

実はルッカと同じか少し大きい2g前後。小さくて長丸形。

 
【葉の特徴】

オリーブの葉 レッチーノ

小豆島4品種との違いは船型で薄く小さめ。葉も枝も元気がよくピカピカ。

 
オリーブの葉 レッチーノ

葉脈は特徴的で真ん中の中心線がはっきりくっきり。それ以外は薄くてあまり見えない。

 
【樹形】

まずは大きくなります。

 
小豆島の4品種と比較しても、明らかに大きくなり樹形的にはルッカのような美しい大木系の樹形です。

 
縦にも横にも広がりますが、樹勢が強いため、少々強引に剪定してもダメージはなく仕立てたい樹形になります。

 

そのまま育てるとこんもり丸形の木になります。

 
 

10)レッチーノの特徴(個性)

イタリアのトスカーナなどで多く栽培されている世界標準の高級オイルが搾れる品種です。

小豆島産有機エキストラバージンオリーブオイル[レッチーノ] 販売ページ

 
レッチーノを育て始めて昨年、初めてオイルを搾りました。とにかく小豆島の4品種に比べると大きくなるスピードが速く、タフです。炭疽病などの病気も全くありません。オイルも辛味とコクがある美味しいオイルが搾れます。

 
日本のプロ野球にやってきたメジャーリーガーみたいな木です。イタリア人なのでJリーグにやってきたセリエAでしょうか。

 
世界標準のレッチーノに負けない日本のオイルを作るためには、比較のためにも必要なオイル用の品種です。実が小さいのでテーブルオリーブには不向きですが、タフなので1本あってもいいかもしれません。

 
ただし、鉢植えでは栽培したことがないので、鉢植えでの実の収穫の量は不明です。

 
 

11)アルベキーナの見分け方

【実の特徴】

オリーブの実 アルベキーナ

実はルッカと同じ2g前後のまん丸の小さめの実。

 
【葉の特徴】

オリーブの葉 アルベキーナ

小さめの葉が密に付きます。

 
オリーブの葉 アルベキーナ

葉脈の特徴見つけることができていません。他の品種に比べると葉脈自体が薄めなのが特徴と言えば特徴です。

 
【樹形】

こじんまりとコンパクトな樹形が特徴です。

 
木というより大きめの草のようなこんもりとした茂り方をし葉も密集しているので、離れたところから見るとオリーブに見えません。

 
ただし、枝は上に縦型に伸びるのではなく四方に丸く伸びていきます。

 
 

12)アルベキーナの特徴(個性)

小豆島産有機エキストラバージンオリーブオイル アルベキーナ

小豆島産有機エキストラバージンオリーブオイル[アルベキーナ] 販売ページ

 
アルベキーナには驚かされることばかりです。

 
木はあまり大きくなりませんが、ほんの小さな苗木でもあっという間に実を付けます。とにかく実を付けるパワーが桁外れで、小豆島で従来から栽培されている実を付けることで頑張り屋さんのミッション以上に実を付けます。心配になるくらいです。

 
小さくても実を付けるので、数十センチの小さなオリーブ盆栽などにも使われます。鉢植えでとにかく実を見たいという方にはベストな品種です。オイル用の品種なので実を見たい人には最適ですが、実を食べたい人には小粒なので物足りないかもしれません。

 
実を付けすぎて大きくならないのが、難点であり強みである品種です。

 
オイルはまろやかな優しい風味がします。オリーブオイル特有の辛味が苦手な方には向いています。しかし、搾油機での搾油の難易度がなぜか高く、手搾りは挑戦したことはありません。

 
 

6.苗木の入手先と選び方

当園は有機オリーブの栽培をしているため基本的には、専用のほ場で購入した親木を育て、その挿し木で苗木を作っています。現在、苗木の一般販売はしていません。

(※オリーブの果樹農家、関係会社への成木の販売はこちら)

 
国内には無農薬、有機栽培の苗木は販売されていませんので、まずは近所のホームセンターや植木屋さんに探しにいきましょう。

 
品種が分かるというのが最低条件です。

 
【園芸店などで実際の苗木を見て選ぶ場合】

 
品種が書いてあり以下の状態の苗木があれば購入しても大丈夫です。

  1. 鉢植えの2~3年生の苗木がコスト的にも実の収穫までの期間的にもおすすめです。
  2. 1年生の小さい苗木は安いですが移植のストレスで枯れる場合があります。
  3. 樹齢が分からない場合は樹高で1m前後が目安。
  4. 葉の色が生き生きとした緑色で弱っていないこと。
  5. 根巻きの植木(素掘り)は根が損傷していることがあるので避ける方が無難。
  6. 植え付けの時期のベストは4月~5月。秋植えもできるが春植えより若干枯れる可能性が高まる。
  7. 無農薬で栽培する場合は主幹は1本がベスト。地面から複数の幹が出ているとゾウムシの発見が遅れるため。

 
 
【ネットで購入する場合】

 
同じく品種が明確であること。

  1. 樹齢やサイズは前述同様、2年生~3年生で樹高は1m以上で根巻きは避けて鉢植えのものを買う方が無難。
  2. 分からない情報があれば問い合わせをすること。対応が不親切な場合は避けた方がよい。
  3. 可能なら購入する苗木の写真を送ってもらいましょう。サイトに載っている苗木と違う苗木が送られてくることがあります。
  4. 植え付けの時期は4月~5月。
  5. 無農薬で栽培する場合は主幹は1本がベスト。地面から複数の幹が出ているとゾウムシの発見が遅れるため。

 
 

 
オリーブの苗木を販売する農園や会社は近年増えています。きちんとした苗木を販売している農園もあれば、残念ながら品種の管理がいいかげんだったり、傷んだ苗木を売る農園もあります。できればオリーブを専門に扱う農園の方が間違いないことが多いですし、販売サイトに書かれている内容をきちんと読むことも大切で分からないことがあれば問い合わせをしましょう。

 
苗木の本当の健康状態はそれを育てている人にしか分かりません。見た目や樹齢などだけでの判断は実際やってみると分からないことも多いです。農園で栽培している担当者と話し(メール)でやりとりができる場合は、あまり品種や条件を細かく要求するより、実が収穫したいので元気な苗をください!とお任せすると、掘り出し物に出会うこともあります。

 
当園も小豆島の農園などで販売している苗木を購入する機会があります。その場合は、どのように苗木や植木を栽培しているのか、ほ場を見学させてもらい実際に苗木を育てている人と話しをしてから購入します。オリーブの苗木を大切な命として丁寧に扱っている担当者がいる農園の木は、元気です。

 
私が個人的に尊敬している栽培担当者がいる農園

  • 岬工房(土居さん)
  • 空井農園(空井さん)

 
小豆島でお土産として苗木が買える農園

  • 小豆島オリーブ公園
  • 小豆島オリーブ園

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“オリーブの実を収穫したい人のための苗木の選び方&品種の見分け方” への11件のフィードバック

  1. はじめまして
    オリーブの苗木のことを教えてください。
    ホームセンターで、マンザニロの苗木(ビニールの鉢から40㎝)の物を買いました。

    数字の1のように枝分かれもせず真っ直ぐと延びている苗木です。

    私は正直枝分かれをさせて将来実をならせたいですが、枝分かれをさせるためには枝先を切るとネットで見たことがありますが、40㎝の苗木でも切った方がいいのでしょうか?

    それとも自然に枝分かれを待った方が良いでしょうか?

    • はじめまして!40cmということは、多分2年生くらいの若い苗木だと思います。実の収穫ができるくらい木を大きくしたいのでしたら、枝先を切らずにそのまま新芽が伸びてくるのを待ってください。育てば、必ず木が勝手に枝分かれしていきます。特にマンザニロは、四方に広がっていくクセがある品種なので、大きくなれば側枝が出てきます。

  2. コメントありがとうございます。
    木の推定年齢も教えて頂きありがとうございます(*^^*)

    40㎝の木を切るのは可哀想と思っていたので、切らなくていいと知れてほっと安心しました。

    アドバイスをくださりありがとうございました。

    ホームセンターの方や近くにオリーブの木の詳しい方がいないので、また質問させて頂くかもしれませんがよろしくお願いいたします。

  3. 初めまして、突然ですがオリーブの育成について聞きしたくご質問させて頂きます。
    この度、庭に3メートルほどのチプレッシーノを植えました。現在、蕾もたくさんくさついています。実をならせたいためフラントイオ、モライオロ、マンザニロを追加で購入しました。それぞれ1メートルほどの木です。それぞれ相性のよい木や苦手な相性などありますか?チプレッシーノの近く、また逆に遠くに植えた方がよい木などありましたらご教授下さい。また三本の木を植える際の注意点などありますか?届き次第、この四月から五月中に植えようと思っています。
    長くなりすみません、ご指導お願いいたします。

    • チプレッシーノは3本ほどを数年間育てただけなので受粉の相性までは分かりませんでした。イタリアの品種ですので同じ産地で栽培されているモライオロ、フラントイオあたりがあれば受粉するのではないでしょうか。相互受粉しにくい品種というのはありますが苦手な相性の木というのは無いように思います。オリーブの花粉は相当遠くまで飛ぶのでお庭くらいの広さであればどこでも大丈夫です。

  4. ご丁寧にありがとうございます。あまり悪い相性がないとのこと、参考になります。
    購入した3種類の木にあまり花がついていないようなので、今年は地植えにしてシプレッシーノともども木を大きくすることを優先したいと思います。失礼致します。

    • そうですね。植えたばかりの年はオリーブにとっては大きなストレスがあり子孫を残そうとするのか逆に実を沢山付けようとします。木自体を守ってやりたいので摘果してやると秋以降に新芽を多く出すようになります。

  5. はじめまして。オリーブの品種につきまして、ご存知でしたらお教えいただきたいのですが、我が家にスコラーノとかかれたオリーブがございます。インターネットなどでどんなに調べても情報が出てきません。そもそも、スコラーノとは、品種名ではないのでしょうか。また、スコラーノという品種があった場合、受粉はネバティロブランコとの相性はいかがでしょうか。どうぞ、よろしくお願いします。

    • スコラーノという品種は聞いたことはありません。アスコラーナというアメリカ産の桃の香りがするオリーブオイルはお気に入れなので毎年搾りたてを購入します。Ascolanoという綴り。Aの表示が抜けたのかもしれませんが分かりません。アスコラーナは栽培したことがないので多品種との相性は分かりません。

      アスコラーナのオリーブオイルです。

      https://item.rakuten.co.jp/creatable/10000269/

  6. はじめましてこんばんは。
    質問させていただきたいのですが、
    ルッカとマンザニロを大きめのプランターで育てています。
    両方とも蕾がたくさんあって、2日前くらいからルッカの方が少しずつ開花してきました。
    マンザニロの方の蕾もたくさんあるのですが、まだ開花しません。
    人工授粉をしたいのですが、その前にルッカの方が終わってしまわないか心配です。
    始めての事なので、詳しく受粉について教えて頂けると嬉しいです。
    また花が咲いたら雨よけした方がいいのでしょか?

    • オリーブの花は10日ほど掛けてタイミングをずらしながら咲くのでもう少し待ってやってください。ちなみにオリーブは沢山の花粉を飛ばし風に乗って受粉する風媒なので人工授粉しなくても大丈夫です。雨が降っても10日間ずっと降り続けなければ問題なし。実がつきすぎると木が実に養分を持っていかれて落果したり、落果せずに弱ってしまうこともあるので、うちでは自然に任せています。

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