山田オリーブ園 国内で初めてオリーブの有機栽培に成功しました。

オリーブアナアキゾウムシ300匹超えの異変

オリーブアナアキゾウムシ300匹目

いた!オリーブアナアキゾウムシ300匹目。

 

11年間で最多、とうとう300匹を超えた。しかもシーズン半ばの8月1日に。

 

今年のペースはちょっと驚異的。というのも例えば過去3年の8月1日時点の捕獲数はこんな感じ。

 

【8月1日時点オリーブアナアキゾウムシ捕獲数】

 2017年   76匹(年間捕獲数149匹)

 2018年   93匹(年間捕獲数138匹)

 2019年 103匹(年間捕獲数240匹)

 

去年100匹だったのに3倍の300匹。このままいくと500匹の大台突破もありえる。

 

うーんワクワクする、ではなく恐ろしい。

 

それにしても何でこんなに増えているんだろう?異変の予兆は去年くらいからあった。それまで年間の捕獲数は150匹前後だったのが100匹近く増えて240匹になっている。

 

成木数が増えたことでうちの畑だけで増えているんだろうか?オリーブの栽培面積が広がった小豆島全体で増えている?雨の多い冬、遅い春、長い梅雨など異常気象による日本全体の傾向?オリーブアナアキゾウムシの捕獲数をカウントしている農家が他にいないので何とも分からない。

 

ゾウムシの数が増えればそれだけ発見もある。これまで、あきらめていた昼間の捕獲を加えることで、昼間にゾウムシがいる場所のクセが見えつつある。朝昼晩とオリーブの木の上を移動して暮らすオリーブアナアキゾウムシの生態を知るためには貴重な機会なのかもしれない。正確には生態を知らないとオリーブがどんどん枯らされていく。

 

崖っぷち状態でゾウムシを追う日々がこれからも続く。

 

 

 

“オリーブアナアキゾウムシ300匹超えの異変” への4件のフィードバック

  1. こんにちは!本を読ませていただいています。ゾウムシの天敵を探されている様でしたので、神奈川県中郡二宮町のオリーブ農園で知ったことをお知らせします。
    実は木にオニヤンマがとまっていてなんとゾウムシを食べていました!!写真を送るのでメールアドレスかFBのメッセンジャーを教えてくださいね。

  2. アナアキゾウムシの食害で枯れかけているオリーブの復活方法を探してたどり着きました。
    スミチオンを使って幼虫も捕殺してそれでも止まらず、根元から上20㎝幅で1周
    食われてしまいました。枯れ枝をかなり切り落として様子を見たところ、新梢が出ますが
    あまり伸びないので、多分これは幹に残っている養分を使っているだけで
    根からは吸い上げていないだろうと感じます。
    2本対で植えていましたが交互に枯れてこれで3本目です。
    同じ過ちを繰り返しており、10数年にわたるアナアケゾウムシとの戦いに疲れてきたところ
    こちらのブログを読ませていただき、まだ戦い方がありそうな気がしてきました。
    とりあえず、いまの子の延命を頑張ってみようと思います。とは言え、どうしたものか。

    • もし農薬を使わないでオリーブをオリーブアナアキゾウムシから守るのでしたら、常に木の根元は人間の視線から見える状態にして冬以外は週末に1回くらいはゾウムシの幼虫が入っていないかどうかチェックしてください。入っていたらマイナスドライバーで掻き出すだけです。僕は農家なので毎日見ますが庭で育てている分ではそこまでできないと思います。それでも週に1回くらいはチェックしておかないと手遅れになります。ゾウムシからオリーブを守れるのは人間だけなのでがんばって守ってやってください。

山田 典章 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です