ハマキムシの春の大量発生は終焉したか?
オリーブで一番困った害虫はオリーブアナアキゾウムシ。放置しておくと1年で数百本という木が枯れてしまうこともある。その次に困った害虫はハマキムシ。
植物の葉を巻いて食べるハマキムシはハマキガ科の幼虫で日本には800種類くらいが確認されている。
しかし、オリーブを食べるハマキムシは3種類だけ。マエアカスカシノメイガ、チャハマキ、マダラメイガ。その中でも大量発生して困るのはマエアカスカシノメイガのみ。このマエアカスカシノメイガは春と秋に大量発生することがあるので、手で捕獲するか、デルフィン顆粒水和剤(有機JAS使用可能農薬)を散布する必要がある。
マエアカスカシノメイガは春と秋の気温が穏やかな頃に大量に発生する。具体的には春は5月、秋は10月頃。この季節は、オリーブにとっても快適な季節で盛んに新芽を吹く頃なので、その新芽をマエアカスカシノメイガはどんどん食べていく。
しかし、今年の5月はマエアカスカシノメイガ、何と1匹も見なかった。そう言えばここ数年、春に沢山発生して困ったという記憶がない。いつ頃から春の発生は減ってきたのか調べてみた。
何と最後に春に大量発生したのは2012年。2010年、2011年、2012年の3年間は5月に大量発生しているが、2013年は発生はしたが大量とまでは言えず若い苗木で確認できる程度だったと記録されている。
小豆島のうちの畑では2013年から2019年の過去7年間、春の大量発生は確認されていない。去年までは少しはいた。でも今年に至っては少しもいなかった。
ということなので、うちでは来年からマエアカスカシノメイガは春に大量発生しないものとして警戒を解くことにする。
それにしても、小豆島内のオリーブはどんどん増えているのに、ハマキムシはどんどん減っている。何か地球温暖化的な気象変化の影響だろうか?・・・不思議。
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