山田オリーブ園 国内で初めてオリーブの有機栽培に成功しました。

水仙 誰かの記憶

オリーブ畑に咲く水仙

昨日までの暖かさから一転、ひやりとした西風が吹く一日。

 

オリーブ畑の端に並んだ水仙が揺れている。

 

うちの畑は、この春1つ減って今は19ヵ所。1つだけは自分の畑だけど、それ以外の18は人様のご厚意で借りている。その18の畑はそれぞれ持ち主がいる。水仙であるとか彼岸花のような球根がある多年草が、あるときふっとその畑に姿を現す。昔の持ち主の記憶が現れたような錯覚を覚える。

 

畑の端に春先にきれいな水仙が咲くと素敵だと思った誰かが植えたであろう水仙、小さな子どもと一緒にシャベルで植えんだろうか真っすぐに植えられていない水仙、お地蔵さんをぐるっと囲むように植えられた水仙。どの水仙も過去のヒトの想いがある。

 

僕もこれからお気に入りの水仙を探してみようと思う。そして、お気に入りの水仙を邪魔にならないような畑の端にきれいに並べて植えておくのだ。日本の気象環境には合わないオリーブはそのうち枯れてしまうだろうけど、僕がこっそり植えた水仙は10年も20年、もしかすると100年だって、毎年春先に花を咲かせるかもしれない。21世紀の始めころは、ここは何かの畑だったんだろうって遠い未来の子どもたちが想像するかもしれない。

 

 

“水仙 誰かの記憶” への2件のフィードバック

  1. 素敵ですね!誰かの記憶を覚えているのはそのお花、その木々達ですね。
    私も木の下ではネガティブな事は考えないようにしてます笑。
    そんな思いでお花の球根を植えてみたいです。

    • 植物というのは人間には想像もつかないくらい不思議です。そもそも水仙に寿命があるのでしょうか。僕たちがここに生きてネガティブなことやポジティブなことを考えていることなんて全くどうでもいいんでしょうね。

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