山田オリーブ園 国内で初めてオリーブの有機栽培に成功しました。

穂木からiPhone

柑橘類の穂木

暖かい春の雨が降りだす前に柑橘の穂木収集。ひとまず採ってジブロックへ入れて野菜室で保管。4月以降に接ぎ木に挑戦してみる。

 

オリーブを増やす場合には苗木を購入している。挿し木で増やす方法もあるが、実際やってみると手間が掛かりすぎる。趣味なら挿し木も楽しいが商売となると時間がもったいない。これ3年程挿し木に挑戦してみての結論。

 

なのでオリーブの挿し木はしないのだが、どうしても増やしたい柑橘類があるので挿し木でなく接ぎ木に挑戦してみることに。やったことはないけど、本やネット検索してみると成功率を上げるためには、まさに今、3月上旬頃に穂木を切ってきて野菜室に乾燥しないように寝かしおき、樹液が上がり始める4月以降に接ぎ木するといいらしい。

 

お金を掛けず、手間も大したことないなら思いついたらすぐやるが、個人事業主の最大の強み。大きな会社では、思いついてもなかなかすぐにはやらせてもらえない。最近のベンチャー系の会社とかならそんなことないかもしれないけど、僕が前に勤めていた会社はやらせてもらえなかった。

 

何しろ自分の時間を売ってお金をもらっているので、やらないといけない仕事をこなすのが最優先。「あっ!いいことおもいついちゃった」で上司に何も言わず勝手にいいことを始めてしまう訳にはいかない。まあ当たり前だけど。

 

でも個人事業主になると、「思いついた品種の苗木買えないなら挿し木してみようか?」→「挿し木難易度高そうだから接ぎ木に挑戦してみるか」→「接ぎ木に必要な穂木切って来た」まで2時間で終わる。誰にも根回しなしで掛かったお金はゼロ。

 

思いつきなのでうまくいく確率はそんなに高くない。高くないどころか、実際はほとんどうまくいかない。オリーブの接ぎ木も去年やってみたが惨憺たる結果だった。でもこれだけは言える。何もしなくてもサラリーマンは給料もらえるけど個人事業主はそうはいかない。中学を卒業した息子は高校へ進学するしスマホを欲しがる。サラリーマンではない父親にできることは卒業式を見ながら、スマホ買ってやれるくらいの新しい商売を考えること。

 

脱サラした社長さんたちには親切な誰かが毎月銀行口座にお金を振り込んでくれるのを待っているタイプの人がいる。残念ながら、今の日本は何もしてないのにうちの子どもにスマホを買ってくれる親切な人はいない。会社員でも学者でも評論家でも公務員でもない僕らの強みは、頭より体をどんどん動かして失敗しても気にしないこと。勝手に新しい商売を始めてしまえること。

 

なんとみんなが持ってるのは両親が持っているアンドロイド的なやつではなくiPhoneと言って10万円くらいするらしい。この穂木が10万円に変わればいいのに。

 

 

 

 

 

 

 

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