~平均気温編~2022年に収穫量が減った原因を考える
2022年のオリーブの収穫量が減った原因を探るため、降水量と日照時間を見てきたが気候要因の最後は気温の経年変化。
まずは過去10年間の月別平均気温。2022年と過去の違いは読み取りにくい。敢えて気になるのは冬は低めで夏は高め?最高気温と最低気温を見てみるか。
グラフだと見にくいので表で見てみる。
6月から9月の月ごとの最高気温の平均は確かに過去10年でトップ。つまり過去10年で最も暑かった。
最低気温。1~2月の冬の最低気温を足して比べてみると2013年についで2番目に寒かった。
2022年の小豆島の気温を過去10年間と比較すると冬は寒く夏は暑い最も寒暖差が大きかった一年の言える。寒暖差がオリーブの実に影響を与えたかどうかは僕には分からない。
ここまで小豆島の2022年の気候の特徴をまとめる。
・過去10年でも最も降水量が少なかった。
・過去10年で最も夏冬の寒暖差が大きかった。
・日照時間は比較的長かったが顕著な差はなかった。
その降水量や寒暖差がオリーブなどの果樹全般にどのような影響を与えたのかは分からないが、2022年は気候的に特異な年であることは分かった。
気候に関して僕がひとまず調べられるのはここまで。これからは小豆島、香川、瀬戸内海近県エリア、九州、関東などのオリーブの収穫量の結果が公表されるのを待ちつつ、オリーブ研究所などの研究機関からの分析に期待したい。
その上で、今後の気候変動を予測することは難しいが、もし、このような気候が続く、もしくは数年に一度訪れることを前提にした場合に、どんな選択肢が農家にはあるのかを考えてみようと思う。
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