山田オリーブ園 国内で初めてオリーブの有機栽培に成功しました。

開花期の花に水を掛けて降雨による結実への影響を調べる-オリーブ栽培実験

オリーブの花が咲いていた6月1日~10日までの10日間、毎日、ホースでオリーブの花に水を掛けるという実験をしてみた。

 
これは開花期に雨が降るとその年の実の量が減った、であるとか近年の九州や関東でのオリーブ栽培はうまくいかないのではないか、といった憶測を確かめてみたかったから。

開花期のオリーブの花に水を掛ける

 
実験内容

  • 期間;開花期6月1日~10日の10日間
  • 方法;花にホースの水(シャワー状)を毎日1回10秒ほど放射(1本につき平均2分~3分)
  • 対象;品種/ルッカ、3年生、平均樹高1メートル、サンプル数41本
  • 比較方法:人口雨を掛けた頻度によって実の量は変化するか?

 
 

実験結果

  1. グループ;10日間水を掛けたグループ(N=11)→1本の実の数平均;86個
  2. グループ; 3日間水を掛けたグループ(N= 7)→1本の実の数平均;125個
  3. グループ; 水は掛けなかったグループ(N=15)→1本の実の数平均;110個

 
※実の数10個以下と300個以上の極端なサンプルは除外

 
   
結論

オリーブの花

 
毎日、水を掛けると少し実の量が減少する影響はあるように見られるが大きな要因とまでは言えない。

 
  
所感

  1. 10日間、ずっと雨が降り続いているという状況だと、明確な結果の差につながった可能性はあるが1日に10秒程度だと、一房の花が10日間を掛けて徐々に咲いていくため、大きな問題にはならないのではないか。
  2. 水が掛かって影響があるのはオシベだけでメシベは影響されていない。
  3. オリーブの受粉戦略として開花期の雨や無風のリスクに対応するために房状に花が付き時間差的に開花しているのではないか。
  4. 今回の対象品種として外したが花が多いネバディロ・ブランコはオシベだけの不完全花が多いため開花期の雨などの悪条件に強い可能性が高い。

 
花が咲いている時期に少々、雨が降ったからといって、そんなに気にしなくてもいいということだと思う。ただし、気候が過酷であればネバディロのようにリスクに強い品種を多めに混ぜておくといいかも。

 
 
小豆島の開花期の雨

この開花期に当たる6月1日~10日の過去7年間の小豆島の天気を調べてみた。

小豆島にこの10日間のうちに雨が降った日数。

2010年→0日
2009年→1日
2008年→1日
2007年→0日
2006年→0日
2005年→0日
2004年→0日

見事に晴天が続く。この7年で2日だけ。確率は2日÷(7年×10日)=3%。
つまり、小豆島は梅雨入り前の10日は、ほとんど雨が降らないということ。

 

せっかくなので、オリーブの栽培を始めた熊本県の天草の天気を見てみる。

2010年→0日
2009年→2日
2008年→3日
2007年→1日
2006年→0日
2005年→0日
2004年→1日

7年間で7日。小豆島の3倍くらい。7日÷(7年×10日)=10%。

 
ちなみに気象庁の過去20年の日照量を比較すると小豆島も天草も、ほぼ同じ。

 
日の光の量は同じだが、この程度の雨が降るかどうかの違いがどれくらい受粉に影響するかがオリーブ栽培の成否を左右する可能性がある。

 

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