「ゾウムシに音は聞こえているのか」オリーブアナアキゾウムシ生態観察
オリーブアナアキゾウムシは音が聞こえているのか?ということは長らく疑問だった。
まずは近くで大きな音を出してみる。
近くで大きな警報音を出しても動きに変化はない。
この実験は虫好きの神様ファーブル先生がセミに耳はあるか?を試したあの有名な実験と同じ。ファーブル先生はセミは音が聞えるかを調べるために大砲を撃ってみたがセミは逃げなかったというやつ。
基本的には、ほとんどの昆虫に耳はない。つまり音は聞えてない。ただし、足で振動を感知している種類が少数いる。代表的なのはコオロギやスズムシなどの鳴く虫たち。
ちなみに、虫全体の一般論だが、虫はトンボのように視覚が特に発達した種類と、カブトムシや蛾のように嗅覚が発達した夜行性の虫がいる。ハチやアリ、それからチョウあたりは目と臭い半々くらいか。
虫たちにとって音はコミュニケーションの手段になる。
オスがメスを誘うために鳴いたり、オス同士が縄張りを主張するために鳴いたり。
ゾウムシを長い間、観察しているが鳴くのを聞いたことがない。
なので鳴かないし聞こえないと思っていた或る日。
夜行性のゾウムシをじっくりと観察する。
何か音がしたような。よく聞いていると「キュイキュイキュイキュイ」と小さな音。
ゾウムシが鳴いている。
オリーブアナアキゾウムシのオスが交尾をしながら首と背中をカミキリみたいにこすり合わせて鳴いている。始めて知った!ゾウムシは鳴くのだ。
うわーゾウムシは交尾をするとき鳴く!音も聞いているのかもしれない。
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