「ゾウムシが冬眠から目を覚ます温度」オリーブアナアキゾウムシ生態観察
1.ゾウムシが冬眠から目を覚ます気温
オリーブの有機栽培をする者として、はっきりさせておくべきことがある。
それは最大の天敵であるオリーブアナアキゾウムシが冬眠から目を覚まし活動を開始するタイミングはいつか。
今年は何としても解明すべしということで、4月に入ってから島のゾウムシポイントを巡回していた。
そして今日。いた!オリーブの幹に座禅を組むようにたたずむゾウムシ。
ここにも。木肌に隠れるように。
これは得意の懸垂姿勢。
ここには2匹で。交尾はしていないが雌雄なのだろうか。
小豆島では今年の春、4月15日前後にオリーブアナアキゾウムシが冬眠から目を覚ました。
ちなみに、4月に入ってからの島の最高気温と最低気温の推移。
平均気温が10℃になる頃、幼虫が目を覚まし、1週間ほどして最高気温が15℃をコンスタントに超える頃、成虫が目を覚ました。
これから数年、春の目覚めを追いかけていきたい。
2.応用編:ゾウムシ時計の使い方
これゾウムシ時計。オリーブの樹の根元の日陰に設置します。
ひっくり返したガラス瓶の中に、オリーブアナアキゾウムシ少々とオリーブの葉少々を入れるだけ。
隣の土中温度計の早朝の温度が15℃を超えそうな頃から毎日チェックします。
瓶を開けてゾウムシがぞろぞろ逃げ出したらゾウムシシーズンがスタートする目印です。
毎日、全部の樹を丁寧に見回ることになります。
例年、4月の上旬頃にやってきます。
オリーブを植えている方は、ゾウムシ時計お一ついかがでしょうか。 どんな精密機器より正確です。ゾウムシ時計。 特許の出願も検討中です。ゾウムシ時計。 ゾウムシが欲しくなりませんか?
先週の日曜日あたりから日中の最高気温が15度を超え始めたのでゾウムシ時計をマメにチェック。
完全に目を覚ましたゾウムシの成虫がぐいぐい歩き始めた模様。
ゾウムシ時計からオリーブアナアキゾウムシの起床と春の訪れをお知らせします。
さあ今年もやりますか!
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