2022年の少雨が蚊に与えた影響について
今年は年間を通して蚊が少なかった。僕は蚊に刺されにくい体質のようで、いつもの年の夏でも3日に一度刺されるかどうかぐらいだが、それにしても今年は蚊に、ほとんど刺されていない。ちなみに三豊の畑では1回も刺されなかったし、見かけたのも4~5回くらい。これまでは夏が暑すぎたのが原因かと思っていたが、そこまで暑くなかった春から初夏、秋にも刺されていないので暑さだけが原因ではないと思う。
ということは、2022年の瀬戸内地域での記録的な降水量の減少が蚊の発生数を抑えたのではないかと疑っている。蚊は幼虫、ボウフラの状態の時は、水たまりで過ごす。最も多く見かけるヒトスジシマカは、空きカン・竹の切りかぶ・お墓の花立てなどのちょっとした水たまりで産卵する。降水量が少なかったせいで水たまりができていなかったのかもしれない。
オリーブアナアキゾウムシのように降水量とあまり相関がない虫もいれば、ヒトスジシマカのようにその生態が水に依存していると降水量の増減がそのまま生態数の増減に直結する。
ちなみに、前回書いた炭疽病も降水量との相関が高かった。2022年は少雨の影響でオリーブの収穫量は減ったが、炭疽病などの病気は減って、蚊も減っていた。人間が認知する時系列は蚊→実の量→炭疽病の順。今年は蚊が少ないなと思ったら降水量を数字でチェックしなくてはいけない。その上で、どう対策するのかを考えていく。雨が降らなければ水やりすればいいだけじゃないかと思われるかもしれないが、水問題は、農地のインフラ、農家の経営状況なども絡み単純な話しではない。
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