ハマキムシに弱いオリーブの品種と強い品種
下の写真は冬のハマキムシ。気温が低下すると消化がうまくできなくなり食道(胃)の中の消化物が茶色になってくる。そろそろ活動をやめて春まで冬眠状態に入る。
これは今日、見回り中に見つけた実生オリーブ場の1本。よく見てもらうと分かるが、この1本だけハマキムシに徹底的に食害されている。
つまりハマキムシが好きな品種と嫌いな品種というのがあるということ。
はっきりと嫌いな品種を特定することは難しいけど、ハマキムシに弱い品種は経験上分かっている。
極端に弱いのはシプレッシーノ。とにかくいつもハマキムシに食われている。シプレほどではないけどルッカも食われやすい。
逆に強いのはハーディス・マンモス。ミッションも割と強め。それとカラマタも食われにくい。
嫌いな理由は匂い以外にハーディス・マンモスの葉は一枚一枚が大きくて、離れており、かつ肉厚で固めなので、生まれたばかりの小さなハマキムシは、物理的に葉を巻けないみたい。葉を巻くことができないので、仕方なくハーディス特有のくるっと内側に丸まったせまい隙間にハマキムシがくっついているのを見かける。
ハマキムシというのはオリーブの葉や実を食べるのでオリーブの害虫としてはゾウムシの次に面倒な虫だが、案外品種を選べば、なんとか無農薬で凌ぐことができる。
品種によって被害の大小がはっきりする炭疽病と同じ。
害虫や病気に強い、あるいは弱い品種を知ることというのは、とても大切なことだと思う。
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