桜咲く
ソメイヨシノ満開。この花は朝がきれい。
一気に真っ白になって散り始める。
そうこうしているうちにいつのまにか4月突入。こどもの頃の4月は入学や進級など一年で一番変化する月だった。大人になって会社に入っても、学校ほどではないけど異動があったり新人や転入者を迎えたりやはりいつもとは違う月だった。
農家になった今、4月はゾウムシが目を覚まし草木が芽吹く季節ではあるが昔ほど特別な月ではない。
桜を眺めるときの心持ちというは少しずつ変化していくのだろう。歳をとるにつれて同じ景色を見ても、ときめくというより切ない寄りの気分にシフトしていく。
ただ昔も今も変わらない感情は、桜を見て季節がぐるりと進んだ瞬間に、少し呼吸が浅くなりもやもやと焦ってくる。急がないと間に合わないぞという感情。とくだん間に合わせないといけない何かを思いつかないのだが、思いつかないからこそもやもやと焦るのだろうか。
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