ベルガモットの収穫最盛期
2020年3月14日小雨が断続的に降り続く1日。
3月になるとベルガモットの渋みが落ち着いてきて甘い香りが増すこともあり出荷の最盛期に入る。摘みたてを送りたいので注文に合わせて毎日出荷が続く。フレーバーオイルのために育てたベルガモットがこんなに果実のまま買ってもらえるとは思っていなかったのでありがたい。
僕はもともと誰とも会わずに果実を摘んだり箱詰めしたりするだけの仕事なので、今のような大変なことが起こっている世間とは遠いところにいるのだけども、この実を届けるのは、ヤマトの人だったりして、その人は車を走らせ荷物を抱えお客さんの家の玄関にまで走って行ってくれるのだ。小雨の中、傘も差さずに雨から荷物をかばって。どんなときでも誰かの仕事で人は暮らしている。社会とはそういうもので一人だけでできる仕事なんてない。
特別なことは何もできないけれど、自分の持ち場で、自分にできることを1つ1つやるしかないと、そう思う。東北の震災の時にも同じことを思った。
昨日書いたこどもの頃の大人のイメージ「賢くて、何でも知っていて、ちゃんとしていて、何でもできる人」とは違ったけれど、それでも大人は雨の中をダンボールを抱えて小走りに走っていくということを知っている。
明日は晴れそう。
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