純白の女王飛来
ふと窓を見上げるとオリーブ畑の純白の女王マエアカスカシノメイガ。
シルクのようなホワイトの羽が美しいオリーブの害虫。このハマキガも越冬するので寒い冬を耐えてオリーブ畑に帰ってきた。
ハマキガの幼虫、ハマキムシは春と秋に大量発生してオリーブの新芽や実を食い荒らす。
昔は毎日、数千匹を捕まえては潰していた。
香りに誘われて僕の手からハマキムシをもらうクロスズメバチ。
そんなに美味しいのだろうかと食べてみたことを思い出す。オリーブ葉特有の辛味や渋みはなくてほんのり甘味すら感じる虫の味が不思議だった。多分、辛味の成分を分解する消化酵素を備えているんだろう。
けど、うちの畑では草生栽培にして天敵が増えたせいか春の大発生がここ数年抑えられているので、あまり恐い害虫ではなくなった。
甘いハマキムシは蟻の大好物。
ハマキムシのように草生栽培で天敵を増やしてある程度害虫を押さえつつ、大量発生する年には有機JASでも使用できるデルフィンを使うことで抑え込める害虫もいれば、オリーブアナアキゾウムシのように天敵がいなくて農薬を使わなければ、人間が毎日1匹ずつ手で捕るしかない害虫もいる。
害虫にもいろいろいるということ。まずは敵を知ることから。
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