ここのところ連日、高松で所用。午前中の公園で一休み。

20年くらい前、サラリーマン時代に首都圏の役所周りをしていた。

朝イチに横須賀に直行、午後に葛飾行ってから最後は和光から南武線経由で自宅に直帰みたいにぐるぐる周っていた頃、昼飯をそのへんのコンビニで買って公園で食べていた。あの頃の自分は楽しかったのだろうかつらかったのだろうか、そういうことは思い出せないけど、いろんな駅のコンビニや小さい公園のどこに人気がないベンチがあって、どこに喫煙所があるのか、そういうことだけは覚えている。

近くの保育園からやってきた子どもたちの歓声と埃っぽい春の風の匂いが窮屈な革靴を履いていた頃を思い出させたのかもしれない。

別にいい想い出でも悪い想い出でもなくただ昔そんなことがあっただけだが、もう戻らないとなるとネクタイやタバコだって懐かしい。

息子を迎えに行く夕方まで時間があるので映画館まで足を伸ばしてエヴァンゲリオン。新劇場版から観始めたにわかにとっては前作のQで振り落とされて今回も追いつくことなくただただ取り残されてしまった寂寥感だけ味わって映画館を後にする。

なにやら正体不明の使徒が人類に襲い掛かってくることに斬新さを感じていたのだが、結局、先だった妻を追い縋る寂しいおじさんの計画を成長した息子が阻止した話しだったとするなら、あまりにもリアリティがありすぎて、まだGANTZのラストの方がマシだった気がする。まあそれでも庵野さん嫌いじゃないのでシン・ウルトラマンは観にいくだろうけど。

さて明日も高松。小豆島のオリーブ畑そろそろ春の手入れを始めないといけないのだがもう少し四国島でひと仕事。