この半月ほど、これまでと比較するとちょっとびっくりするくらい沢山の人に会った。基本的には全部お仕事関係。研修や取材や見学やプロジェクトの打ち合わせなどなど。

　それもひと段落で夕焼け小焼け。

　畑への引きこもりもそろそろ終わろう月間みたいなつもりで、来るもの拒まず全部会うぞみたいな方針転換をしたものの、急すぎたせいで少々ぐったりしている。しかし、10年も引きこもっていたので、もう少しゆっくり体を慣らしていけばよかったかなと少し後悔。

　だけど、少しペースダウンするにしても方針転換ナシ。来月あたりからは、仕事以外でも人間と接するリハビリを続けようと思っている。

　そんなこんなで畑仕事以外で少々忙しくしているが、会社員時代に大切にしていたことを忘れてしまっていたと反省１つ。僕のような凡人が仕事をするときは質より量。特に準備は、その中身や質ではなく絶対的な量が仕事の成否を決める。例えば、人と会って話し合うのに、その企画内容についてどれだけの時間を掛けて調べて考えたかどうかで、その会議の成果の量は、ほぼ決まる。もちろん話し合いの技術やコミュニケーションスキルなんてのもあるけど、それでも準備があってのそんなこんなだった。

　木と虫だけを相手に気ままにやって、こんな当たり前のことすら忘れてしまっていた。

　まあ俺は天衣無縫準備なんかしないでその場のパッションで新しいこと生み出しちゃうよ、みたいな天才に憧れもあるが、自分はそうじゃなかったということを思い知らされ月間。

　さあ、そろそろ梅雨明けして、収穫の秋がぼんやり見えてくる8月。準備しながら人に会う月間も継続していく。