オリーブが育たない痩せた畑でも育つ果樹はないだろうか?/ナツメ/ザクロ
蒼き狼という井上靖の本を高校生のときに読んだ。
貧しい家に生まれたチンギスハンがモンゴル帝国を築く話。大学生になって神戸から鑑真号に乗り上海に渡りシルクロードを目指しトルファンやウルムチという街に行った。

次の年には内モンゴルという場所に行って、塩害の畑に穴を掘って何か作物を育てられないかみたいなことをやったりしていた。

しかし、大学を卒業するとそんなことはすっかり忘れバブルの終わりごろには東京でサラリーマンをしていた。
そして色々あって現在にいたる。
三豊のオリーブ畑を引き継いで、5年目の春を迎えるが、一部の全くオリーブが育たない痩せた畑にてこずっている。

土が砂というより、荒い石が多いせいで水はけがよすぎてオリーブが全く育たない。

オリーブを育てるのはあきらめて、水はけがよくて、痩せた土地でも育つ果物を探してみると、ナツメとザクロが候補に上がってきた。
オリーブより痩せて過酷な地域で生き抜いてきたナツメとザクロを痩せた畑に植えてみる。

ナツメとザクロの原産地を調べると、ウイグル自治区から中央アジアを通り、イラン、イラクそして地中海へ続いていく地域の果樹らしい。オリーブよりユーラシアのど真ん中の乾燥した土地でも育つ果樹ということになる。
そういえば40年も前に、異国の痩せた土地に何か植えようとしていたことを思い出す。
なんだかんだずっと同じようなことをやっている。
文:山田典章
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