オリーブアナアキゾウムシはシマトネリコも食べるのか?実験
昨日、富山でこれからオリーブの栽培を始める人たちを畑に案内したときのこと。「オリーブアナアキゾウムシの被害は富山でも発生するだろうか?」という質問を受ける。
小豆島は、ことオリーブに関しては少々特殊な島で、国内一の生産地だけあってオリーブも沢山植わっている。オリーブアナアキゾウムシの餌であるオリーブが沢山植わっているので、オリーブアナアキゾウムシの密度も他の土地より多いかもしれないが、小豆島以外にもオリーブアナアキゾウムシがいることは間違いない。日本各地でオリーブアナアキゾウムシの被害は報告されているから、そのことは間違いないのだが、例えばオリーブが全く植わっていない地域にオリーブアナアキゾウムシは存在するかどうか、僕は島以外でオリーブを育てたことがないので分からない。しかしオリーブアナアキゾウムシはオリーブだけを食べているのではなく、モクセイ科の木を食べていると言われているので、モクセイ科の木があるところにはオリーブがなくてもオリーブアナアキゾウムシがいると考えられる。
モクセイ科の木とは例えば小豆島の寒霞渓にも沢山自生しているイボタノキ、ネズミモチやショウドシマレンギョウなど。それから庭先に植えられている、キンモクセイやヒイラギ、シマトネリコ。変わったところではライラックやジャスミンなんていうのもモクセイ科。しかし、オリーブアナアキゾウムシはモクセイ科の樹木を食べるというのは、本などに書かれているけど、実際に、オリーブアナアキゾウムシがオリーブ以外の樹木を食べているところを見たことはなかった。
そこで、身近なところで、うちの庭でオリーブと一緒に育てているシマトネリコをゾウムシの飼育箱に入れてみる。
一晩経った。
完全に食べている。オリーブと同じでまずは樹皮をガシガシ削り取るように食べている。
樹皮の食べるところがなくなってくると次に葉を食べ始める。これもオリーブと一緒。
ひとまず分かったことは、オリーブアナアキゾウムシはモクセイ科のシマトネリコも食べるということ。
それ以外の木を食べるかどうかは、これからの実験のお楽しみ。どっかに植わってないかな?
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