オリーブアナアキゾウムシの成虫の食害跡
今年の春に引き継いだオリーブ畑の見回り。どの木もゾウムシだらけだったけど3ヶ月掛けて200匹くらい捕まえたらようやく落ち着き始める。弱っていたので短く切った切り株から出てきた新梢が何かに食われている。
これも。よくよく見ると黒い糞。この糞の形状に見覚えアリ。飼育しているオリーブアナアキゾウムシが同じ形状の糞をする。これゾウムシが食害しているのかも。切り株の隙間などを探してみるとゾウムシ5匹がいた。やはりゾウムシによる食害で間違いない。これまでオリーブアナアキゾウムシの成虫が飼育箱ではなく自然に生えているオリーブを食べた跡を見たことがなかったのでテンションが上がってしまう。
しかし、気になったのが枝だけじゃなくて葉も食べているように見える。飼育箱の実験だと、ゾウムシは葉より枝の外皮を好む。そこで久しぶりの実験。
飼育箱にオリーブの枝葉を入れる。左から葉、枝、若葉、新梢そして上に幼果。
ゾウムシ投入。さてどうなる?
まずは普通に枝に集まり始める。新梢には1匹。
1日経過して結果はこの通り。
好きな順
1位 枝の外皮
2位 新梢
3位 幼果
4位 若葉
5位 葉
色んなものを食い散らかすがやはり緑色が濃いオリーブの葉は食べない。枝の外皮が好きで、新梢も食べて柔らかい若葉は食べる。ちなみに幼果の皮は意外と好きみたい。
最初に戻る。
切り株のオリーブから出た新梢の件。ゾウムシは葉を食べないと思っていたけど、出たばかりの黄緑色の若葉だったら食べないこともないみたい。
普通の成木のオリーブでゾウムシが食害した後を見つけるのは難しいけど、今回の新梢の食べられ方を確認できたので、これからは新梢の食害跡を見てゾウムシを発見できる可能性が出てきた。
コメントを残す