春分の日は草抜き始め
2020年3月20日春分。
西城の畑で剪定しつつ草抜き。ゾウムシが起き始めたので根元の草をきれいに抜いていく。冬草は柔らかいので木のすぐ近くの草を根から抜いて、少し離れた草は根元から放射状に倒しておく。倒しておいた草と根は土の中にそのまま残って堆肥になってオリーブの春の栄養になっていく。
地面を這いながら手で草を抜くと、いろんな匂いがする。西城の今年の畑に多いのはホトケノザ。抜くと甘酸っぱい匂いが広がる。草の下から出てきた土も独特の肥えた土の匂い。
うちの農作業の基本中の基本というか一番大切な仕事は、この草抜き。もう10年も草を抜き続けていると、久しぶりに抜き始めても指先が覚えている。土の状態や雑草の種類、成長度合い、根の深さみたいなものを無意識に思い出し、疲れないように丁寧に手際よく草を抜いていく。
林の中でキツツキが虫を探して木を打つ音、スズメが日なたに落ちた草の種を啄みながら騒ぐ音、モズが仲間を威嚇する鳴き声が聞こえてくる。
毎年、今頃の草抜きは雑草の花や無理やり起こされたハサミムシが逃げていく様を眺めながら楽しい。しかし梅雨頃には600本のオリーブのこんな楽しい草抜きも徐々に獰猛に茂り始めちょっとした地獄に変わっていく。
今年は乗用式の草刈機とか買いたいな。
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