壊れた道具を修理する楽しみ
オリーブの苗木を植えるために畑にある蛇口を一年ぶりにひねってみる。
水が出てホッとする。
水やりを終えてとめようとすると、とまらない。回す方向間違えたかなと逆に回してみてもとまらない。右に回しても左に回してもとまらない。
ずっと水がでる。困った。
このまま出しっぱなしってわけにもいかない。
試しにAIに聞いてみる。
1.元栓を閉める
2.水流の強弱を付けて障害物を出す
3.部品の交換
1と2は既にやっていたので部品交換か?えらいこっちゃと思いつつ、ひとまずガチャガチャやってるうちに真ん中のネジを押しながら回すと水がとまった。
ネジがゆるんでいたらしい。大事にならずよかった。
農業をやっていると、いろんなものが壊れる。蛇口だけじゃなく草刈機も耕運機も軽トラも納屋の扉も剪定鋏もつぎつぎ壊れる。
でっぱってるところを押してみたり引いてみたり、分解してみたり、叩いてみたり、油を入れてみたり、原理は分からなくてもガチャガチャやってるとなおることがある。(なおらないことも多いけど)
昭和のテレビみたいに砂嵐が映ったらバン!と叩くみたいに、壊れたものがチョップ一発なおるときの快感がある。
こうやって壊れた道具を、だましだまし使っていく。
AIは正しいことを教えてくれるが、今のところ、コンピューターが入っていない道具とのつきあい方はこんな感じのほうが性に合っている。
ちなみに僕が農業で使っている道具には、コンピューターが入っているものは1つもない。ということはAIが入ってきても、とりあえず仕事がなくなることもないのかな。
文:山田典章
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