九州の有明海の前で生まれた。ムツゴロウが干潟で昼寝している真っ黒な泥の海。
夕焼けの頃だけは別世界のようにきれいだった。
瀬戸内海を初めて見たのは20歳の頃。なぜか真冬の直島でキャンプ。
今は大きな美術館やキャンプサイトがある浜も、その時は砂浜に枯れた草が揺れているだけだった。
瀬戸内海を訪れてから20年後、小豆島で暮らすことになる。
瀬戸内海の真ん中に屹立している島は海のお陰でおだやかな時間が流れている。
オリーブ畑と海だけを眺めながら後、何年この島に暮らせるだろう。
多分、死んでしまっても同じように海とオリーブを眺めているような気がする。
小豆島の南岸 内海湾のいつもの光景
半島の向こうから使徒が現れるときの朝焼け
春雷ハマキガの越冬