オリーブを生かしている自然環境の中で人間が唯一変えていけるのは土だと思っている。
しかし、土を変容させるためには人間の毎日の働き掛けと長い時間が必要である。
急がずに、ゆっくりと何年も何年も時間を掛けて土を変えていく。
効率という、そういった忍耐を放棄するための魔法の言葉がある。
経済性、合理性、リスク、生産性。
チッソ、リン酸、カリなどを水溶液に入れて育てる植物工場の出現。
奴隷、小作、農家、ロボットという歴史の流れに抗う農家になりたい。
土を育てるということは命を育てることである。
命を育てる農家でありたい。