山田オリーブ園|日本初の有機オリーブ栽培家 山田典章(やまだのりあき) 国内で初めてオリーブの有機栽培に成功しました。

山田典章

オリーブアナアキゾウムシを探す山田典章 

山田 典章(やまだ のりあき)

山田オリーブ園 園主 | 株式会社ブルームファーム 代表取締役

日本初の有機オリーブ栽培家/オリーブオイル・マスターミラー

 

「虫捕り」の観察眼と、「企業」での戦略眼。 2つの視点で、日本初の有機栽培を確立。

 

■ 虫捕りに明け暮れた少年時代

1967年生まれ。少年時代の記憶といえば、学校が終わるとすぐに裏山へ駆け込み、毎日飽きもせず虫を追いかけていたことしかありません。 カブトムシ、カマキリ、バッタ……。 教科書ではなく、すべて山の中で覚えました。 その後、岡山大学農学部へ進学しましたが、卒業後は農業の道へは進まず、株式会社ベネッセコーポレーション(入社当時は福武書店)に入社しました。

 

■ ビジネスの世界で培った20年

ベネッセでは約20年間、新規事業開発(保育園事業の立ち上げ等)に従事しました。 転機が訪れたのは40歳を目前にした頃。妻の実家である小豆島で休暇を過ごした際、自然の中で働きたいという気持ちが芽生え、「組織ではなく、自分の手で何かを生み出す仕事がしたい」と退職を決意。2010年、小豆島へ移住しました。

 

■ 日本初の「有機JAS認定」を取得

就農当時、日本のオリーブ栽培で農薬を使わないことは不可能と言われていました。天敵「オリーブアナアキゾウムシ」が木を枯らしてしまうからです。

しかし、私にとって「虫を捕る」ことは、子供の頃から慣れ親しんだ日常でした。 そこで、捕まえたゾウムシを殺さずに持ち帰り、飼育ケースに入れて飼ってみることにしたのです。 毎日観察を続けていると、彼らが何を好み、何を嫌うのか、その習性が手にとるように分かってきました。

習性が分かれば、いつ、どこに現れるか予測できます。 それからは毎日全ての木を一本ずつ見て回り、的確なタイミングで手で捕獲する。その地道な作業を続けた結果、農薬を使わずに木を守り抜く手法を確立。 2011年12月27日、オリーブにおける日本初の「有機JAS認定」を取得しました。

 

■ 知識を広め、次の挑戦へ

自分だけの成功に留めるのではなく、培った技術を広めるため、2020年にはそのノウハウを体系化した著書『これならできるオリーブ栽培』(農山漁村文化協会)を出版。 現在は、小豆島での栽培・搾油に加え、香川県三豊市の耕作放棄地を再生する「株式会社ブルームファーム」の代表取締役も兼任しています。 条件の悪い畑をどう蘇らせるか。私の挑戦は、まだ道半ばです。

 


【プロフィール】

・生年月日: 1967年(昭和42年)

・出身地: 佐賀県

・最終学歴: 岡山大学 農学部

・資格・認定:

  ▢日本初の有機JAS認定(2011年12月取得)

  ▢認定農業者

  ▢オリーブオイル・マスターミラー(搾油技術者)

  ▢有機農産物生産行程管理責任者

 

【著書】 『これならできるオリーブ栽培 ~有機栽培・自家搾油・直売~』 (農山漁村文化協会/2020年6月5日 発行)

 

【主なメディア出演・掲載】

ベニシア・スタンリー・スミス
ベニシア・スタンリー・スミスさんと

・NHK『猫のしっぽ カエルの手』『あさイチ』ほか多数出演

・日本経済新聞「ベネッセ元管理職、いまや人気農家」

・仏ル・モンド紙『Shodoshima, l’île gourmande du Japon』

・山漁村文化協会『現代農業』寄稿多数